株主・正育者の父母のみなさん、ごめんなさい

カン喜グループ・サポーター、ファンの皆様、日頃は弊社へのご愛顧につき、厚く御礼申し上げます。題名よりいきなりの謝罪、暗いムードでの書き出しお許し下さい。
先月末の6月30日、今期新規開設したカン喜グループ傘下NPO法人内就労支援施設“第三よろこび”事務所3階にて、第35期(2016年4月1日~2017年3月31日)カン喜株主総会・NPO総会が行われました。3月年度末、7月株主総会・NPO総会後のウェブサイトへの寄稿は私、上坂の責務となります。実際、これが私の唯一の仕事と言っても過言ではありません。仕事が少なすぎて他の従業員に対して、大変申し訳ない気持ちです。
 せめて、その数少ない仕事においては少しでも閲覧者の皆さんにポジティブな事を伝えたかったのですが…
あらためて“株主様・正育者の父母のみなさん、申し訳ありません。2016年度は2015年度とは一転、80%を超える大幅な減益となってしいました。何とか前期同額の配当をさせて頂きましたが、税引後利益では足りず、少し純資産を取り崩してしまいました。情けないやら、悲しいやら…全ては私の不徳の致すところであります。
 大幅減益の主因は売上不振と儲からない下請け仕事を増やしたことです。前々年に生じた原料高騰に伴い2015年度は製品価格を大幅に値上げしました。オイシイのはこれらの製品が最終需要家に至るまでに、弊社は早々と直接の販売先から売上、利益を得るわけです。大幅値上げが奏功し、前々期2015年度は増収増益を果たしたわけです(前年ウェブサイトでレポート済)。
 市場の裁断は翌2016年度に下されました。そんな高いものを最終需要家が受け入れず、流通在庫が大幅にだぶつき、生産調整余儀なくされたのです。自分の投げたブーメランが半年を超え、相当の加速をつけて自分の額に突き刺さったのです!
 ここから数か月間は、本業とはかけ離れた低効率、低利益率の仕事を稼働維持という御旗の下に請け負って参りました。
年度後半、多少の回復はあったものの、前半の消耗を補うことは叶わず最終収益は前期比16%減、利益に関しては前述したとおりになって参りました。
 これを教訓に!今期は“儲からん仕事は一切しません!”という我儘は言えません。残念ながら。
 しかしながら、生産性の低い仕事であれば、それ相応のムダ・ムリを排除、いわゆるその作業に関わる5Sを徹底することだけでもマイナス幅は各段に縮小するでしょう。いや、利益を生じることもあります。加えて、これが最重要事項なのですが、この事象は価格に左右されない新製品、新市場の開拓、企業ブランドの確立を取り組むべき喫緊の課題として顕在化させました。これは千載一遇のチャンスととらえ、今期は捲土重来(強いヤクルトから、弱い阪神時に就いた野村監督の名言)を目指したいと思います。”今更、何言うとんや?!”とそんな厳しいことはおっしゃらず、今期も温かいご支援、ご指導をお願い申し上げます。

上坂