皆さん、こんにちは。
今回は近年の『食の志向』の変化についてお話したいと思います。
日本政策金融公庫(略称:日本公庫)農林水産事業が平成 28 年7月に実施した「平成28年度上半期消費者動向調査」の結果、
現在の食の志向は、「健康志向」が実12半期連続での最多回答となり、食を通じての健康志向の強さが浮き彫りとなりました。
消費者の現在の食の志向について、「健康志向」、次いで「経済性志向」、「簡便化志向」順となっています。
これら現在の食の志向における三大志向(「健康」「経済性」「簡便化」)の推移をみてみると、「健康志向」は、
平成 22 年度頃から上昇し、その後、継続して高い割合で推移しており、健康第一の志向であることが分かります。
一般的に「健康志向」は高齢世代、「経済性志向」と「簡便化志向」は若齢世代に集中するという特徴が見られますが、
今回の結果について、20代に注目してみると、「健康志向」は30代よりも高く、
逆に「経済性志向」「簡便化志向」では 30代よりも低くなるという結果が見られました。
このことから、最近では、30 代よりも20代の若者の方が『経済性や簡便化よりも、健康に気をつかう』傾向が高まっていることがうかがえます。
今後の食の志向についても、「健康志向」次いで「経済性志向」、「安全志向」という結果となっています。
現状では、日常の忙しさ等から簡便性を求めてしまうものの、食の安全についても高い意識を持っており、
今後の食の志向は、「簡便性志向」から「安全志向」へとシフトしていく可能性が考えられます。
弊社に於きましても、「健康志向」、「安全志向」という側面から此度、グルテンフリーグラタンを開発致しました。
グルテンフリーグラタンとは、グルテンアレルギーに対応した食品です。
アメリカ等では、アレルギー患者はもとより、健康の為にグルテンフリーを選ぶ消費者が増えています。
今後の展開としましては、上記にあるように『経済性や簡便化よりも、健康に気をつかう』傾向が高まっていると言う観点から
既存の製品におけるより一層の品質管理及び「健康志向」、「安全志向」を踏まえた製品開発、品質管理に努めて参ります。
品質保証部 廣瀬