2018年度スタート!

 毎度、カン喜グループに御愛顧賜りありがとうございます。新年度スタートという事もあり、先週に引き続き、私、上坂が今週も寄稿させて頂きます。
行政機関、多くの日本企業同様に当社も今月から新事業年度に入りました。
前期の最終成績発表は未だ先となりますが、“命からがら何とか無事着地”その表現どうなの?というご指摘があろうかと思いますが、ご賢明なフォロワーの皆さま、状況ご察し頂きたく存じます。本件、株主の皆さまには6月末の株主総会において正式に報告させて頂きます。
実は私、この2018年度よりカン喜グループの関連組織である特定非営利活動法人NPO周南高齢者・障害者支援センターの理事長職という重責も担う事となりました。利潤追求の営利法人と福祉的事業を主体とするNPO、加えて、NPO収益の大部分はカン喜からの委託製造事業であります。実際、利益相反関係にもある2組織を束ねていく事になった訳です。
“カン喜の事業運営だけでも、何とか着地~”というパフォーマンスしか出せない人間に二法人のマネジメントがまともに出来るのか?!“というご意見、ご尤もであります。グループ総勢200名弱の規模にもなります。運営上、公的ルールからの一部規制もあります。
一見、マイナス面の方が強調され易いですが、別法人とは言え、両社の主な事業内容は福祉事業、冷凍食品の製造事業です(NPOはそれに加えて農業事業等があります)。
逆方向でなく、お互い同じ目標・ターゲットを見据えて動いていけば、そこから産出されるシナジー効果もスケールメリットにより大きなものとなります。加えて、ワントップであれば、意思決定、最終責任も明確化され、組織としてより迅速に、フレキシブルにアクションを起こすことが可能となります。組織内コミュニケーションもより透明化される効果もあります。ツートップにありがちな指示系統が複線化することもありません。然様な事由より理事長の職を引き受けた訳です。 顧客(需要)を見据えつつ、福祉を標榜していく、理想的な福祉の実現を目指し、同時に収益を最大化していく…そのための組織作りの要諦は、常に外部の需要、情報にアジャストメントしていくことだと考えます。当然、グループの存立理念である社会的弱者のサポートは堅持しつつであります。
カン喜グループの救世主となるであろう新製品“グルテンフリー・デイリーフリーグラタン”はカン喜ブランドですが、主な製造はNPOが請け負います。グループ内コラボレーションとなる“ポスト殻付かきグラタン”は世界展開を志向しております。世界中の消費者を魅了する製品づくりを通じて、カン喜の株主の皆様、NPO運営にサポートを頂く関係者の皆様の負託に応えていきたいと思います。
今年度も何卒よろしくお願い申し上げます。

上坂 陽太郎